気温が20度を超え始めると注意! 25度要注意! 30度危険!

ゴールデンウイーク頃から お米の保管には気をつける必要がある。

昨秋に獲れた新米も この時期から夏場に向かって気温が上がるにつれて 品質低下が急速に進む。

食味低下 カビ 米虫、 夏場に向かって 気をつける時期だ。

 

(1)25度を超えると 品質が極端に低下する。

  特に 電気保温器に入れると 黄ばみ 臭いにつながる。

  業務用米の場合は 長時間保温器に入れることはないだろうが、 家庭用米の場合は

  一日以上入れないことだ。

  お櫃に濡れ布巾で 涼しい所に保管が 古来からの方法だ。

 

(2)梅雨時には カビの心配がある。

     コメ袋には 空気穴がある。

     コメ袋が濡れて 空気穴から水分が入り 開封していないのにカビが発生する場合があ    る。

    台所の床に置いて 空気穴から 水分が入り カビの発生も多い。

 

(3)米虫の発生、 20度を超えると活発に動き始める。

     25度を超えると 要注意。

     30度を超えると 危険!

     米虫は 身体に害はないが 気持ちの悪いものである。

  昔は 米虫の発生は 当たり前であったのだが。

 

  米虫の発生を抑制するために 駆除剤を大量に散布して時代もあったが、 

  近年は 健康志向の高まりで 駆除剤の散布はかなり抑制されている。

  結果、 米虫が発生し易くなっている。

  米虫が発生することは 農薬の心配がない安全なお米ということになるのだが。

 

(4)  現在は 米虫の発生を抑えるために 温度管理が主流である。

  20度を目安に 冷房を開始。

  加湿器も稼働。

  米の湿度は 60%から70%が好ましい。

  それ以上になるとカビの心配が、 それ以下になると過乾燥でお米がパサパサになる。

  お米の長期保存は 温度 13度、 湿度 65%が理想との科学的データがある。

  氷温保管は良いのだが、 氷温庫から出した時の 温度差による著しい結露に注意。

  業務用米の場合は 回転が数日単位と速く(数日でも米虫は発生する場合があるが) 

  発生しても大量発生に至らないが、 家庭用米は 回転が遅く大量発生に至る場合がる。

  家庭用米の冷蔵庫での保管は 過乾燥を防ぐために ペットボトル等に入れて保管するの

  が良いだろう。

  但し 冷蔵庫から出し 必要量を取り出したペットボトルは スグに冷蔵庫に戻す。

  業務用米は 厨房が常時暑いので注意、 家庭用米は 日中締めきり エアコン無し 、  

  マンションの最上階は要注意である。                                  

  お米の保管は 温度と湿度の管理が 肝である!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

獲れ秋の価格!

28年秋に獲れる新米の価格は 作柄に関係なく上昇しそうだ。

政府の政策から見て取れる。

【1】昨秋からの 飼料用米買い入れ政策の影響は大きい。

飼料用米増産政策とは 現状では主食用米の一部を飼料用米として政府が買い入れ隔離し、

主食用米の流通量を少なくすることで 主食用の米価を上げる政策と思える。

主食用米に干渉することなく 新たに飼料用米を増産するなら問題はないのだが。

この影響は  家庭用米にも業務用米にも及んでいる。

家庭用米 業務用米ともに 昨秋から価格がアップしている。

そして この秋に獲れる新米の価格は さらにアップする見込みだ。

【2】主食備蓄政策の実質拡大。

古い米備蓄米(多少古くても低温で品質管理をされているので食することに何ら問題ない、税

金を投入された米)を 国民に食べさせる訳にはいかないとの理由で 備蓄枠から外した。

結果 備蓄枠に余裕が生まれ 新たに備蓄米として政府が買い入れる量が増大した。

これもTPPの影響だろうか?

参議院選挙対策だろうか?

どちらにも多額の税金が投入されるのだが。

国民は 商品価格のアップと税金の負担となるのだが。

救いは エルニーニョ現象の終息。

気温 日照時間に恵まれ 大豊作になってほしいものだ。

飼料用米の買い入れにも 備蓄米の買い入れにも限度がある。

政府の買い入れが追い付かないほどの 大豊作になってほしいものだ。